2015年度新入社員研修 |
|
書類自動作成ツール |
|
ソフィックス名古屋支店 |
新入社員研修 |
書類自動出力ツール |
外部仕様書 |
|
Y.O, M.K, R.S |
|
|
改定日 |
Version |
内容 |
変更者 |
5/26 |
0.3 |
新規作成 |
Y.O, M.K, R.S |
5/27 |
0.90 |
図、表などの追加 |
Y.O, M.K, R.S |
5/27 |
0.91 |
全体の修正 |
Y.O, M.K, R.S |
5/29 |
0.96 |
全体の修正 |
Y.O, M.K, R.S |
6/1 |
1.0 |
全体の修正 |
Y.O, M.K |
6/2 |
1.2 |
表のサイズ修正 |
Y.O |
6/4 |
1.2.2 |
全体の修正 |
R.S |
6/8 |
1.2.3 |
全体の修正 |
Y.O, M.K, R.S |
本仕様書は、「書類自動出力ツール」の外部仕様に関して規定する。
「書類自動出力ツール」は、「書類送付御案内」のテンプレートシート(図1.1)に、必要項目をアプリケーション上で記入し、入力された各項目が反映されたテンプレートシート(図 1.2)を会社別のファイルに追加し自動出力するものである。
図 1.2 出力ファイルに含まれるシート |
本アプリケーションを作成した開発環境を以下の表 2.1に示す。
表 2.1 開発環境
OS |
Windows 7 Professional 32bit |
開発環境 |
Microsoft Visual Studio 2008 |
言語 |
C++ (MFC) |
本アプリケーションの実行環境を以下の表 3.1に記す。
表 3.1 実行環境
実行環境 |
Windows 7 Professional 32bit |
Excel |
Microsoft Office Excel 2007以降 |
メモリ(RAM) |
2.00GB以上 |
※本アプリケーションは、拡張子(.xlsx)を使用しているためExcel 2007以降を使用
本アプリケーションの画面構成について示す。本アプリケーションは「メイン画面」「送付項目設定画面」「設定画面」「Excel出力セル設定画面」の4画面で構成されている。
アプリケーション起動時に表示される画面をメイン画面とする(図 4.1)。メイン画面における各機能の詳細は章6.1参照。表 4.1に各コントロールの機能について記す。
図 4.1 メイン画面
表 4.1メイン画面の機能一覧
番号 |
名称 |
機能概要 |
備考(章) |
@ |
×ボタン |
アプリケーション終了 |
|
A |
ツール |
「設定画面」 「Excel出力セル設定画面」を表示 |
6.3、6.4参照 |
B |
デイトタイムピッカー |
日付を選択 |
6.1.2参照 |
C |
送付元担当者コンボボックス |
送付元担当者名を記入 |
6.1.3参照 |
D |
送付元事務担当者コンボボックス |
送付元事務担当者名を記入 |
6.1.4参照 |
E |
送付元現所在地ラジオボタン |
現所在地を選択 |
6.1.5参照 |
F |
送付先会社名コンボボックス |
送付先会社名を記入 |
6.1.6参照 |
G |
送付先担当者コンボボックス |
送付先担当者名を記入 |
6.1.7参照 |
H |
敬称コンボボックス |
様、御中の選択または記入 |
6.1.8参照 |
I |
リストコントロール |
「項目名」「分類」「部数」を表示するリスト |
6.1.9参照 |
J |
▲/▼ボタン |
リストの行入れ替えボタン |
6.1.9参照 |
K |
追加ボタン |
「項目名」「分類」「部数」の追加 |
6.1.10参照 |
L |
削除ボタン |
「項目名」「分類」「部数」の削除 |
6.1.11参照 |
M |
編集ボタン |
「項目名」「分類」「部数」の編集 |
6.1.12参照 |
N |
出力先エディット |
Excelファイルの出力先を指定 |
6.1.13参照 |
O |
開くボタン |
Excelファイルの出力先をフォルダ選択ダイアログから取得 |
6.1.14参照 |
P |
出力ボタン |
Excelファイルを出力 |
6.1.15参照 |
メイン画面において「追加」または「編集」ボタン押下時に表示される画面を送付項目設定画面とする(図 4.2)。この画面ではリストにデータを追加または編集する機能を持つ。表 4.2に各コントロールの機能について記す。
図 4.2 メイン画面の「追加」ボタン押下時の送付項目設定画面 |
表 4.2 送付項目設定画面の機能一覧
番号 |
名称 |
機能概要 |
備考(章) |
@ |
×ボタン |
送付項目設定画面を閉じる |
|
A |
項目名エディット |
項目名の入力 |
6.2参照 |
B |
分類コンボボックス |
分類の入力または選択 |
|
C |
部数エディット |
部数の入力 |
|
D |
追加ボタン |
データの追加 |
|
E |
キャンセルボタン |
送付項目設定画面を閉じる |
「設定画面」は「メイン画面」の「ツール(T)」から「設定」を押下時に表示される画面である(図 4.3)。この画面では起動時に選択されている現所在地、保存先ディレクトリ、テンプレートファイルのディレクトリを指定する。この保存先ディレクトリとテンプレートファイルのディレクトリは空欄の場合、実行ファイルと同じ場所に決定される。
設定画面でOKボタンを押下したときファイル「Setting.ini」(表 5.3参照)が更新される。表 4.3に各コントロールの機能について記す。
図 4.3 設定画面 |
表 4.3 設定画面の機能一覧
番号 |
名称 |
機能概要 |
備考(章) |
@ |
×ボタン |
設定画面を閉じる |
|
A |
現所在地ラジオボタン |
現所在地を選択 |
6.3.1参照 |
B |
出力先ディレクトリの エディット |
設定の保存先ディレクトリを記入 |
6.3.2参照 |
C |
出力先ディレクトリの開くボタン |
設定の保存先ディレクトリを選択 |
6.3.2参照 |
D |
テンプレートファイルディレクトリ のエディット |
テンプレートファイルのディレクトリを記入 |
6.3.2参照 |
E |
テンプレートファイルディレクトリ の開くボタン |
テンプレートファイルのディレクトリを選択 |
6.3.2参照 |
F |
OKボタン |
設定を保存 |
6.3参照 |
G |
キャンセルボタン |
設定画面を閉じる |
6.3参照 |
Excel出力セル設定画面(図 4.4)はメイン画面の「ツール(T)」から「設定」を押下時に表示される、出力する際のセルの位置を手動で設定する画面である。表 4.4に各コントロールの機能について記す。
図 4.4 Excel出力セル設定画面
表 4.4 Excel出力セル設定画面の設定項目一覧
番号 |
名称 |
設定項目概要 |
備考(章) |
@ |
×ボタン |
Excel出力セル設定画面を閉じる |
|
A |
日付エディット |
日時 |
6.4参照 |
B |
送付元担当者エディット |
送付元担当者 |
|
C |
送付元事務担当者エディット |
送付元事務担当者 |
|
D |
送付元会社名エディット |
送付元会社名 |
|
E |
送付元現所在地エディット |
送付元住所 |
|
F |
送付元電話番号エディット |
送付元電話番号 |
|
G |
送付先会社名エディット |
送付先会社名 |
|
H |
送付先担当者エディット |
送付先担当者 |
|
I |
送付項目名エディット |
送付項目名 |
|
J |
送付項目分類エディット |
送付項目分類 |
|
K |
送付項目部数エディット |
送付項目部数 |
|
L |
OKボタン |
設定したセル番号を保存 |
|
M |
キャンセルボタン |
Excel出力セル設定画面を閉じる |
本アプリケーションで扱う設定ファイルについて記す。
本アプリケーションで取り扱うファイルを以下の表 5.1、表 5.2に記載する。また保存先の階層図を図 5.1に示す。
表 5.1 使用するファイル一覧1
ファイル名 |
概要 |
保存先 |
|
template.xlsx |
元となるテンプレートファイル。 |
実行ファイルと同じディレクトリまたは、ユーザーにより指定 |
|
会社名+ (.xlsx) |
出力されるExcelファイル。 |
実行ファイルと同じディレクトリまたは、ユーザーにより指定 |
|
Data |
会社名 + (.dat)を保存するためのフォルダ |
実行ファイルと同じディレクトリ |
|
会社名+(.dat) |
会社別に担当者名を記録するファイル。 送付先担当者に入力された項目を追加する。 |
Dataフォルダ内 |
|
Initialization |
Setting.ini , CellConfig.iniを保存するフォルダ |
実行ファイルと同じディレクトリ |
|
Setting.ini |
各設定項目の記録するiniファイル。設定項目は以下である。 |
Initializationフォルダ内 |
|
[Default] デフォルトで選択される送付元現所在地 デフォルトで選択される出力先 テンプレートファイルのディレクトリ [HistSender] 送付元担当者の履歴 送付元事務担当者の履歴 [HistReceiver] 送付先会社名の履歴 送付先敬称の履歴 [HistContent] 送付項目分類の履歴 |
|||
CellConfig.ini |
Excel出力セル設定を記録しておくiniファイル。 このファイルに含まれる項目は入力項目と対応するテンプレート上のセル番地を記録しておく。設定項目は以下である。 |
||
[Date] 日付 [Sender] 送付元担当者 送付元事務担当者 送付元会社名 送付元住所 送付元電話番号 |
[Receiver] 送付先会社名 送付先担当者 [Content] 送付項目名 送付項目分類 送付項目部数 |
||
図 5.1 保存先階層図 |
表 5.2 使用するファイル一覧2
ファイル名 |
更新タイミング |
詳細(章) |
template.xlsx |
|
6.1.14参照 |
会社名 + (.xlsx) |
「出力」ボタン押下時 |
6.1.14参照 |
会社名+(.dat) |
「出力」ボタン押下時 |
6.1.15参照 |
Setting.ini |
設定画面「OK」ボタン押下時 |
6.3参照 |
CellConfig.ini |
「出力」ボタン押下時 |
6.4参照 |
履歴などを保存しておくSetting.iniについて記す。Setting.iniは送付元担当者、送付元事務担当者、送付先会社名、送付先敬称、送付項目分類の履歴、デフォルトで選択されている送付元現所在地の情報、ファイルの出力先の絶対パス、テンプレートファイルのディレクトリの絶対パスを記録するファイルである。表 5.3に各Section名、Key名、デフォルトを示す
表 5.3 Setting.iniの詳細
項目名 |
Section名 |
Key名 |
デフォルト |
送付元担当者 |
HistSender |
Rep + 通し番号 ex) Rep0, Rep1 |
空文字 |
送付元事務担当者 |
Clerk +通し番号 ex) Clerk0, Clerk1 |
空文字 |
|
送付先会社名 |
HistReceiver |
Company +通し番号 ex) Company0 |
空文字 |
送付先敬称 |
Title+通し番号 ex) Title0, Title |
空文字 |
|
送付項目分類 |
HistContent |
Class+通し番号 ex) Class0, Class1 |
空文字 |
送付元現所在地 |
Default |
Address |
0(名古屋) |
出力先のディレクトリ |
OutputDir |
空文字 |
|
テンプレートファイルのディレクトリ |
TemplateDir |
空文字 |
メイン画面で設定した項目をExcelのテンプレートファイルに表示する際のセル番地を記憶しておくCellConfig.iniについて記す。表 5.4に各Section名、Key名、デフォルトを示す
表 5.4 CellConfig.iniの詳細
項目名 |
Section名 |
Key名 |
デフォルト |
日時 |
Date |
Time |
Z2 |
送付元担当者 |
Sender |
Representative |
Y8 |
送付元事務担当者 |
Clerk |
AC8 |
|
送付元会社名 |
Company |
AG5 |
|
送付元住所 |
Address |
AG6 |
|
送付元電話番号 |
Telephone |
AG7 |
|
送付先会社名 |
Receiver |
Company |
A3 |
送付先担当者 |
Representative |
A4 |
|
送付項目名 |
Content |
Name |
D14 |
送付項目分類 |
Classification |
S14 |
|
送付項目部数 |
Copies |
AE14 |
本アプリケーションの機能について示す。
「設定画面」「Excel出力セル設定画面」を表示する(図 6.1)。
図 6.1 ツールボタン押下時
図 6.2のように、日付を設定できる。
なおデフォルトでは起動した日の日付が設定されている。
図 6.2 日付設定
送付元担当者コンボボックスから選択(図 6.3)または入力(図 6.4)する。
また、過去に送付元担当者名コンボボックスから選択、または下に入力された送付元担当者を履歴として選択可能とする。出力ボタンを押下すると、設定または入力された送付元担当者は履歴の一番上に更新される(図 6.5)。履歴はSetting.iniのSection名「HistSender」に記録される。
図 6.3 送付元担当者の選択 |
図 6.4 送付先担当者の入力 |
図 6.5 送付元担当者の更新 |
送付元事務担当者コンボボックスから選択(図 6.6)または入力(図 6.7)する。
また、過去に送付元事務担当者コンボボックスから選択、または入力された送付元事務担当者を履歴として選択可能とする。出力ボタンを押下すると、設定または入力された送付元事務担当者は履歴の上に更新される(図 6.8)。 履歴はSetting.iniのSection名「HistSender」に記録される。
図 6.6 送付元事務担当者の選択 |
図 6.7 送付元事務担当者の入力 |
図 6.8 送付元事務担当者の更新 |
送付元会社名は「本社」又は、「名古屋支店」を送付元会社名ラジオボタンから選択できる。デフォルトでは図 6.9のように名古屋支店が選択されている。名古屋支店と本社を選択した際、テンプレートシートの会社名の下に出力される情報を表 6.1に記す。
図 6.9 送付元所在地選択ラジオボタン
表 6.1 送付元所在地テンプレート
項目名 |
名古屋支店 |
本社 |
郵便番号 |
〒460-0003 |
〒222-0033 |
住所 |
愛知県名古屋市中区錦1-17-26 ラウンドテラス伏見 9F |
横浜市港北区新横浜3-18-16 新横浜交通ビル |
TEL |
050-5540-6953 |
045-473-3559 |
FAX |
052-222-3230 |
045-474-0068 |
送付先会社名コンボボックスから選択(図 6.10)または入力(図 6.11)する。
また、過去に送付先会社名コンボボックスから選択、または入力された送付先会社名を履歴として選択可能とする。
ファイル出力ボタンを押下すると、設定または入力された送付先会社名は履歴の一番上に更新される(図 6.12)。 履歴はSetting.iniのSection名「HistReceiver」に記録される。
図 6.10 送付先会社名選択 |
図 6.11 送付先会社名入力 |
図 6.12 送付先会社名更新 |
送付先担当者名を送付先担当者コンボボックスから選択または入力する。
ただし、送付先会社名が選択されていない場合は送付先担当者を設定できない(図 6.13)。
送付先会社名が入力されている状態で、送付先会社名を送付先担当者コンボボックスから入力または選択する。
図 6.14、図 6.15のように送付先担当者の選択履歴を送付先会社名に応じて変化させる。
ファイル出力ボタンを押下すると、設定または入力された送付先会社名は履歴の一番上に更新される。
図 6.13 会社名が設定されていない場合 |
送付先担当者名の後ろにつける敬称を「様」か「御中」のいずれかから選択または入力する(図 6.16)。デフォルトでは「様」が選択される。ただし、送付元会社名が選択されていない場合は送付先敬称を選択できない(図 6.13)。記入で「様」と「御中」以外を入力した場合、出力ボタン押下時に記入されている敬称が履歴として残る。新しく追加した履歴は次回起動時、一番下に表示される。履歴はSetting.iniのSection名「HistReceiver」に記録される。
図 6.16 送付先敬称の選択 |
リストコントロールには「項目名」・「分類」・「部数」のタイトル表示と、それに対応するデータを表示する。リストコントロールの右側に設置してある▲ボタン、▼ボタン(図 6.17の赤枠線参照)押下によりフォーカスが当たっている行の位置を上もしくは下と入れ替える。
入れ替えたい行を選択していない状態で▲もしくは▼ボタンを押下しても動作を行わない。
図 6.17 送付項目表示 |
追加ボタン押下により送付項目設定画面(図 4.2参照)に表示する。リストコントロールでフォーカスが当たっている行を選択したまま、追加ボタンを押下すると、選択している行の上にデータを追加する。
追加したい位置を選択していない状態で追加ボタンを押下すると一番上の行に追加を行う。
削除ボタン押下により、リストコントロールでフォーカスが当たっている行を削除し、その行以降のデータを上詰めする。なお、複数行の削除にも対応する。
削除したい行を選択していない状態で削除ボタンを押下した場合は削除を行わない。
リストコントロールでフォーカスが当たっている行を選択したまま、編集ボタン押下により、送付項目設定画面(図 4.2参照)に移動する。なお、メイン画面(図 4.1参照)からリストコントロールの編集したいデータをダブルクリックすることで直接編集も可能である。編集した後はENTERキーを押下により内容が書き換わる。編集したい行を選択していない状態で編集ボタンを押下した場合は編集しない。
Excelファイルを出力するディレクトリを指定する。指定方法は出力先エディットに直接ディレクトリパスを入力して指定する方法とボタンからフォルダ選択ダイアログを表示して指定する方法の二つをとる。(図 6.18)
図 6.18 Excelファイルを出力するディレクトリの指定 |
ディレクトリパスを受け付ける出力先エディットは起動時、章6.3.2で指定したディレクトリが表記される。
フォルダ選択ダイアログは開くボタンを押下すると表示される(図 6.19)。
図 6.19 フォルダ選択ダイアログ画面 |
フォルダ選択ダイアログで選択されたディレクトリパスは出力先エディットに適用される。また、Excelファイル出力先は絶対パスで表記するものとする。
メイン画面の出力ボタンが押下された際、コピーしたテンプレートファイルに設定項目を出力する。
Excelファイルは出力先エディットに入力されているディレクトリにファイルを出力する。このとき、出力先エディットに文字が入力されていない場合、本アプリケーションの存在するディレクトリに出力を行う。表 6.2に出力先エディットの状態による出力先ディレクトリを表に示す。
また、出力先エディットにディレクトリ名以外が書かれていた場合、図 6.20に示すエラーメッセージを表示する。
表 6.2 エディットの状態による出力先ディレクトリの決定
出力先エディットの状態 |
実行時 |
・ディレクトリパスが入力されている場合
|
指定されたディレクトリに出力 |
・エディットが空欄の場合
|
本アプリケーションの あるディレクトリに出力 |
・存在しないディレクトリパスが入力されている場合
|
図 6.20に示すメッセージボックスを表示 |
図 6.20 存在しないディレクトリが入力された場合のエラーメッセージ |
出力ボタンが押下されたときに以下の項目のいずれかが未記入の場合にエラーメッセージを表示する。例として、送付元担当者が未記入の場合、図 6.21に示すエラーメッセージを表示する。
l 送付元担当者
l 送付元事務担当者
l 送付先会社名
l 送付先敬称
図 6.21 「出力」ボタン押下時に送付元担当者が未記入の場合のエラーメッセージ |
出力ボタンが押下されたとき、「CellConfig.ini」に書かれたデータが正しいかどうかを確認する。このファイルが実行ファイルと同じディレクトリに存在しなかった場合、確認は行わない。「CellConfig.ini」には出力する各項目の対応するセル番地が記録される。(章6.4参照)ここではこの各項目のセル番地が「アルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)」(( )内は範囲)の形式で記録されているかどうかを確認する。いずれかの項目のセル番地が形式にあっていなかった場合、Excel出力セル設定を表示し、図 6.33のようなエラーメッセージを表示する。
出力ボタンが押下されたときに送付項目が未記入の場合、送付項目に「御見積書」(分類・部数は空欄)が出力される(図 6.22)。
|
|
図 6.22 送付項目リストに項目がない場合の出力
出力ボタンが押下されたときに送付項目に「受領書返信用封筒」が設定されている場合は送付項目が出力された後の行に「*受領書に御記名・御捺印のうえ、同封の返信用封筒にてご返送願います。」を出力する(図 6.23)。
|
|
図 6.23 送付項目リストに受領書返信用封筒がある場合の出力
出力ボタンが押下されたときに送付項目に「御見積書」と「受領書返信用封筒」が
同時に存在した場合は「御見積書」が「受領書返信用封筒」よりも前に来るように出力前に変更を行う(図 6.24)。
|
|
図 6.24 送付項目リストで 御見積書 が 受領書返信用封筒 よりも後にある場合の出力
テンプレートファイルはファイル名「template.xlsx」でシート名「template」を持つ。また、出力ボタンが押下されたとき「template.xlsx」が設定画面(図 4.3参照)の示すテンプレートのディレクトリに存在しない場合、図 6.25に示すエラーメッセージを表示し、「ツール」→「設定」からテンプレートのディレクトリ名の入力を促す。
図 6.25 テンプレートのディレクトリに存在しない場合のエラー |
ファイル名は 「送付先会社名+(.xlsx)」 とする。
同じ名前のファイルがない場合、テンプレートファイルをコピーし、新しいシートにシート「template」をコピーし設定項目を反映させたファイルを出力する。新しいシートの名前は「ファイル内の通し番号+ (.) + 日付 + 送付先担当者名」とする。
同じ名前のファイルがある場合、既存のファイルにシート「template」をコピーし設定項目を反映させたシートを追加する。シート名は同じ名前のファイルがない場合と同様にする。シート名の例を図 6.26に示す。
図 6.26 出力ファイルのシート名例 |
ファイルの出力に成功した場合、図 6.27に示す成功したことを伝えるダイアログを表示する。
図 6.27 ファイル出力完了メッセージ |
送付先の会社名と送付先の担当者名を記憶しておくために会社名ごとに担当者名一覧をファイル出力する。ファイル名は「送付先会社名 + (.dat)」とする。
このファイルは出力ボタンが押下されたときに出力する。ファイルの中身は図 6.28 送付先ファイル 例のように担当者ごとに改行で区切る。
出力される担当者の順番は送付先担当者に記入されている名前を先頭としてコンボボックスに格納されている順番で出力する。送付先ファイルの例を図 6.28に示す。
図 6.28 送付先ファイル |
メイン画面の追加または編集ボタン押下により送付項目設定画面(図 4.2)を表示する。
メイン画面の追加ボタンを押下すると送付項目設定画面が追加用として表示される。各エディットにそれぞれの要素「項目名」・「分類」・「部数」を入力し、追加ボタン押下によりデータとしてリストコントールの最前行に追加、表示される。メイン画面でリストの行を選択していた場合はその行の上に追加される。追加後、各エディットに入力されたデータはクリアするものとする。追加時に記入されていた分類は履歴として記録する。履歴はSetting.iniのセクション名「HistContent」に記録される。
キャンセルボタン押下により送付項目設定画面を閉じるが、このときデータの追加はされないものとする。
なお、「項目名」を入力せずに追加ボタンを押下すると図 6.29に示すエラーメッセージを表示する(「分類」及び「部数」は入力しなくても構わない)。
図 6.29 送付項目追加画面で項目名が未記入の場合のエラーメッセージ
メイン画面の編集ボタンを押下すると送付項目設定画面が編集用として表示される。編集用では送付項目設定画面内における追加ボタンが編集ボタンになる。表示した時点で「項目名」・「分類」・「部数」のエディットにはメイン画面で選択していた送付項目の内容が入力される。なお、項目名がない場合エラー(図 6.29)が表示される。
編集ボタンを押下すると送付項目設定画面を閉じ、編集された「項目名」・「分類」・「部数」をメイン画面のリストコントロールに反映させる。
「ツール(T) → 設定」から設定画面(図 4.3)が表示される。設定画面ではアプリケーション起動時に選択・設定される、送付元現所在地、出力先のディレクトリ、テンプレートファイルのディレクトリを決定する。
これらの設定は「Setting.ini」に記録し、OKボタンを押したときに更新される。
起動時の送付元現所在地はラジオボタンで設定できる。初回起動時は名古屋支店に設定されている(図 6.30)。二回目以降はSetting.iniに記録されている現所在地が反映される。
図 6.30 起動時に選択される送付元現所在地の設定 |
起動時の保存先ディレクトリ、テンプレートファイルのディレクトリを設定画面の各エディットと開くボタンから設定できる(図 6.31)。各エディットには絶対パスを入力して指定する。開くボタンからの設定方法はボタン押下で表示されるフォルダ選択ダイアログで選択する。フォルダ選択ダイアログで選択された絶対パスは各エディットに設定される。この各エディットは空欄の場合、両者とも実行ファイルと同じディレクトリが設定される。メイン画面の出力ボタン押下時、テンプレートファイルのディレクトリに「template.xlsx」が存在しない、または保存先のディレクトリが存在しない場合、図 6.32に示すエラーメッセージを表示後に、もう一度この設定画面が表示される。
図 6.31 起動時読み込まれるディレクトリの設定 |
図 6.32 例 「template.xlsx」が存在しない場合に表示されるエラーメッセージ
「ツール(T)→Excel出力セル設定」で出力する際のセルの位置を手動で設定するExcel出力セル画面(図 4.4参照)が表示される。
起動時に「CellConfig.ini」からデフォルトのセル値を得る。
OKボタン押下時にデフォルトと入力された値が異なる場合、「CellConfig.ini」の値を更新し、ダイアログを閉じる。入力形式はアルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)の範囲を入力する。この形式に入力があっていなかった場合、図 6.33に示すエラーメッセージが表示されExcel出力セル設定ダイアログに戻る。
図 6.33 例 日付の入力形式が間違っていた場合のエラーメッセージ |
出力されるエラーメッセージを以下に示す。
表 7.1 エラーメッセージの発生条件とその対処法
エラーメッセージ |
発生条件 |
対処方法 |
備考(図) |
必要項目が記入されていません。 |
メイン画面の「出力」ボタンが押下されたときに以下の項目のいずれかが未記入の場合に発生。 ・送付元担当者 ・送付元事務担当者 ・送付先会社名 ・送付先敬称 |
該当の未記入項目を全て記入する。 |
図 6.21参照 |
「項目名」を入力してください。 |
送付項目設定画面の「項目名」を記入せずに「追加」ボタン押下で発生。 |
送付項目設定画面の「項目名」を記入する。 |
図 6.29参照 |
設定する値が不正です。 「アルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)」の形式で入力してください。 |
Excel出力セル設定ダイアログの各項目において、 ・アルファベットと数字が「アルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)」の形式でない場合 ・未記入の場合 上記のいずれかの条件が満たされ「OK」ボタン押下で発生。 |
「アルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)」の形式で入力する。 |
図 6.33参照 |
設定する値が不正です。 「アルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)」の形式で入力してください。 |
実行ファイル起動時にセル設定ファイルCellConfig.iniのパラメータが「アルファベット(A〜ZZ) + 数字(1〜676)」を満たしていなかった場合に発生。 |
表示されるExcel出力セル設定ダイアログで修正を行う。 |
図 6.33参照 |